リスニングが苦手な初心者がまず気づくべき「音のギャップ」

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なぜ英語が「聞こえない」?

「リスニングが苦手」「単語を知っているのに、音声になると聞き取れない」
英語学習を始めた人なら、誰もが一度は感じる壁ではないでしょうか。
実は、これは「英語が速い」からでも「自分の耳が悪い」からでもありません。
最大の原因は――

実際に聞こえる音と、頭の中で想像している音が違うということなんです。

聞こえない理由①:単語を“文字”で覚えているから

たとえば次の例を見てみましょう。
「want to」→ 教科書で見ると「ウォントゥ」と思っていませんか?
実際の音声では「ワナ(wanna)」のように聞こえます。
「did you」→ 「ディド ユー」ではなく「ディジュ」や「ヂュ」に近いです。
英語では、単語同士がくっついて音が変化する「リンキング」や、
音が抜ける「脱落」がよく起こります。
つまり、あなたが想像している音は存在しないのです。

聞こえない理由②:日本語の音の数が少ないから

日本語は約100種類ほどの音で構成されていますが、英語は約4000種類以上の音の組み合わせがあります。
この差が、私たちの耳にとっての「未知の音」を作り出します。
たとえば:
“r”と“l”の違い
“v”と“b”の違い
弱く曖昧に発音される“the”, “a”, “to”などの「機能語」
これらは日本語にはない音なので、脳が「聞き取る対象」として認識していないのです。

解決策①:「文字」ではなく「音」から学ぶ

単語帳だけで勉強していると、音の変化を知らないままになってしまいます。
リスニング力を上げたいなら、
まずは発音と音変化を耳で覚える
ことが近道です。
おすすめは以下の方法です。
YouTubeやアプリで「音声付きスクリプト」を活用する
ネイティブの音声を聞いて、「文字を見ずに」真似してみる
シャドーイングやオーバーラッピングで「音の流れ」を体で覚える

解決策②:「知っている単語=聞ける」と思わない

リスニングができるようになるには、
「意味を知っている単語」ではなく「音を知っている単語」を増やすことが重要です。
たとえば、“want to”を「ワナ」として認識できるようにする、
“going to”を「ガナ」や「ゴナ」と聞いても分かるようにする――
このように「音のバリエーション」を意識して覚えると、聞こえ方が一気に変わります。

まとめ:耳が悪いのではなく、想像がズレているだけ

聞き取れない理由は、「あなたの耳」ではなく「あなたの想像する音」にあります。
英語リスニングの第一歩は、
「自分が思っている音は、実際の英語の音と違う」
と気づくこと。
この「ズレ」に気づいた瞬間から、リスニングの世界が一気に広がります。
音を聞いて、口でまねて、体で覚える――
これが、リスニング上達の最短ルートです。

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